研究領域 | 大地環境変動に対する植物の生存・成長突破力の分子的統合解析 |
研究課題/領域番号 |
23119505
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
岩元 明敏 東京学芸大学, 教育学部, 助教 (60434388)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2012年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2011年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 成長解析 / 数理モデル解析 / 根端成長 / シロイヌナズナ / 核内倍加 / ホウ素 / 数理モデル / カルシウムイオン |
研究実績の概要 |
平成24年度は、(1)解析手法を改善し、さらにこの改善した解析手法を用いて、(2)環境応答に関与すると考えられる遺伝子群の変異体の解析、および(3)リン酸、ホウ素が根端成長に与える影響の解析を行った。各項目の具体的な実績については以下の通りである。 (1)については、数理モデル解析に必要な根端伸長速度測定のためのコンピュータプログラムの開発およびそれを用いた解析の確立を行い、論文として発表した(Iwamoto et al., 2013)。 (2)については、主に核内倍加に関与する遺伝子の変異体について解析を進めた。まず、APC/Cを活性化する因子の変異体ccs52a1-1の解析を行い、成長への影響を確認した(梅田正明博士との領域内共同研究)。その結果、ccs52a1-1は野生型と比べて体積増大のピークに遅れが見られるが、細胞増殖にはほとんど影響が見られないことが分かった。このことは、ccs52a1-1で核内倍加が遅れることは細胞増殖の終了とは直接関係していないことを示している。また、核内倍加を制御する新規転写因子の変異体gtl1-1 df1-1(杉本慶子博士との領域内共同研究)の解析も行い、ccs52a1-1と同様に体積増大のピークに遅れが見られるものの、細胞増殖には影響がないことを明らかにした。これは葉のトライコームの研究から明らかになった機能とは一致せず、根端においては別の役割を持つ転写因子として働いていることが示唆された。 (3)については、リン酸は濃度が下がるほど成長が低下するが、ホウ素はある程度濃度が下がるまでは通常濃度と同じ程度の成長をすることを明らかにした。また、ホウ素が大きく不足すると体積増大だけではなく、細胞増殖率も低下することが示された。従来の研究からはホウ素は体積増大のみに影響すると考えられるため、現在この低下のメカニズムについて詳細に検討中である。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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