研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
23119716
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
土居 裕和 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (40437827)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / 統合失調症 / 遺伝子多型 / 表情認知 / アスペルガー症候群 / サブクリニカル / 顔認知 / 大域的処理 |
研究実績の概要 |
近年、自閉症スペクトラム障害もしくは統合失調症の診断基準に達していないが、これらの疾患の臨床的症状を強く示す”サブクリニカル”水準の健常者に対する早期介入の必要性が議論されている。これらサブクリニカル群の健常者は、顔刺激に対し、患者と類似した反応を示すことが予想される。しかし、この点に関しての実証的検討はほとんど行われておらず、顔認知の個人差を生じる生物学的基盤についての知見も確立されているとは言い難い。 本研究では、サブクリニカル群における自閉症スペクトラム・統合失調症様症状の客観的指標となる生物学的・行動学的マーカーの探索的解明を目的として、健常者の大規模集団を対象に、①自閉症・統合失調症様症状評価、②顔認知能力計測、③唾液中ホルモン計測、④遺伝子多型計測を実施した。その結果、統合失調症の遺伝的素因の一つと考えられている一塩基多型が、成人の顔認知を特徴づける大域的処理能力の個人差に関連するとの新規知見を得た。同様に、統合失調症との関連が指摘される胎児期男性ホルモン暴露量の指標となる2D:4D Digit Ratioが、大域的処理能力の独立した予測因子となることを見出した。 一方、疾患群を対象とした研究では、統合失調症患者を対象にデータ収集を実施した。表情認識能力の評価においては、モーフィングにより作成した感情強度が異なる表情画像の認識能力を群間比較したが、疾患群と健常群の間に有意な群間差は得られなかった。一方、患者の表情画像にも健常群と異なる特徴は見いだされなかった。今回は、投薬中で症状が安定している統合失調症患者を対象に実験を行った。今後は、表情認識・表出能力と症状との関連性についてより詳細な分析を加える必要があると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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