研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
23119718
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山本 淳一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60202389)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2012年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2011年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 顔認知 / 表情認知 / 自閉症スペクトラム障害 / 発達支援 / 異種感覚統合 / プロソディ / オノマトッペ / 自閉症 / ウイリアムズ障害 / 異種感覚間マッチング / 視線追跡 / アセスメント / 情動 |
研究実績の概要 |
自閉性スペクトラム障害は現在88人に1人という高い有病率があり,初めて診断を受けるのは平均で4歳以降である(米国疾病管理センター, 2012)。そのため,「早期発見」と「早期発達支援」が喫緊の課題である。1歳6か月からのスクリーニング検査であるM-CHAT (Robins, et al., 2001)などでは他者の顔への注目や,笑顔への反応性,アイコンタクトなど,顔・表情認知に関する項目が多く含まれており,その評価と支援が,「早期発見」と「早期発達支援」を進めていく上で重要である。本研究では、自閉症スペクトラム障害のある子どもの顔認知と表情認知について、その特徴、発達的な変化の過程、学習・発達可能性と可塑性を明らかにした。自閉症スペクトラム障害の顔・表情認知の特徴を、マッチング課題、発達検査、社会行動、言語・コミュニケーション行動、視線追跡反応などの障害・発達・行動・知覚に関する多様な指標を用いて、定型発達児と比較することで、顔と表情認知の包括的な分析を行った。その結果、自閉症スペクトラム障害児は、表情そのものの認知は十分なされ、定型発達児と大きな違いはないが、「感情を含む音声刺激(プロソディ、オノマトペ)」「社会的な文脈刺激」と「表情(視覚刺激)」との間の異種感覚統合が難しいことがわかった。そこで、異種感覚統合を促すクロスモーダルマッチング課題を実施し、行動・知覚の変化を調べた。その結果、顔・表情認知は、学習可能であり、発達可能であることがわかった。これらの基礎データをもとに、顔・表情認知機能にもとづく精度の高い客観的な早期アセスメント指標をつくりあげ、社会機能の発達促進を目的とした包括的評価支援システムである「顔・表情認知発達支援エキスパートシステム「FEEP :Face-Expression Expert Program」を完成させることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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