研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
23119719
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中野 珠実 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90589201)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 認知神経科学 / 瞬目 / 自閉症 / 同期 / 顔認知 / 言語発達障害 |
研究実績の概要 |
我々ヒトは瞬目を1分間に20回程度おこなっているが、何のためにこんなに頻回に瞬目をするのか、その機能的役割は明らかでなかった。研究代表者は、これまで映像観察時に人々の瞬目のタイミングが同期すること、また対面会話時に話者と聞き手の間の瞬きが同期することを発見した。本研究課題では、このような瞬目の同期現象がなぜ生じるのか、またそれがコミュニケーションの質にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的として、一連の実験を行った。まず、コミュニケーションの障害が主症状の自閉症スペクトラム障害の人でも、このような対面会話時の瞬目同期が生じるかを行動計測により調べた。その結果、自閉症群と健常群では、話者の顔の見方にほとんど違いはなかったにもかかわらず、健常群で見られる瞬目同期が自閉症スペクトラム障害では生じていなかった。詳細に解析した結果、話の切れ目で生じた話者の瞬目に対して、自閉症群は有意な瞬目率の上昇がみられなかった。つまり、話の文節を話者と聞き手で共有するような行為が自閉症では生じないことが示唆される。 つぎに、自発性瞬目の機能的役割の神経メカニズムを明らかにするために、映像観察中の脳活動を機能的磁気共鳴画像法を用いて計測し、その時に自発的に生じた瞬目に関連して、脳活動がどのように変化するかを解析した。その結果、瞬目に関連して、内省に関わる領域であるデフォルト・モード・ネットワークの脳領域が一過性に活動上昇を示した。一方、注意の神経ネットワークの脳領域が瞬目に関連して一過性に活動低下を示した。これらの結果から、自発性瞬目は、拮抗する神経ネットワークの活動を一過性に交替させることで、情報の文節化をしており、瞬目の同期現象は人々の間で同じ場所で情報を文節化しており、その情報の共有化ができないことが自閉症のコミュニケーションの質的障害を引き起こしている可能性が示唆される。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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