研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
23119728
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
三木 研作 生理学研究所, 統合生理研究系, 助教 (10442534)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 顔認知 / 脳磁図 / 表情 / 非侵襲的脳機能計測 / 発達 / N170 / 認知科学 / 神経科学 / 脳・神経 |
研究実績の概要 |
Ⅰ.以前の研究で、成人において、笑った顔への表情変化に対して、他の表情変化とは異なる認知過程が存在する可能性が示された。この研究では、成人において表情変化における先行刺激からの変化の度合いの違いによる脳活動に関する検討をするために、脳磁場記録を行った。①N-H条件:無表情の顔から笑った顔へ変化する。②A-H条件:怒った顔から笑った顔へ変化する(①に比べ、被験者が心理的に受ける表情変化の度合いが大きいと考えられる)。③N-A条件:無表情の顔から怒った顔へ変化する。④H-A条件:笑った顔から怒った顔へ変化する(③に比べ、被験者が心理的に受ける変化の度合いが大きいと考えられる)。今後の予定としては、各被験者ごとに、①と②(最終的に笑った顔へ変化する2条件)、③と④(最終的に怒った顔へ変化する2条件)の条件を比較検討したところ、①のほうが②に比べ、後頭側頭部の誘発脳磁場が大きい傾向がみられた。一方③と④を比較したところ、そのような傾向は見られなかった。表情変化の度合いに対する脳活動は、各表情によって異なる可能性が示唆された。 Ⅱ.成人では、顔の認知に関しては正立顔のほうが、倒立顔やパーツに比べ情報処理が速いと考えられており、また脳波の研究では、顔認知に特異的とされるN170 成分が、成人では、倒立顔やパーツで延長することが知られている。この研究では、8歳から13歳の子供たちから得られたN170の比検討を行った。 正立顔、倒立顔、目だけを提示して各年齢でのN170の頂点潜時と最大振幅を各年齢ごとに条件間の比較を行った。8歳~12歳では、N170の頂点潜時に関して、正立顔と倒立顔の間に差はみられなかったが、13歳になり、成人と同様の正立顔に比べ倒立顔での頂点潜時が延長する傾向がみられた。このことから、13歳になり成人と同様の顔認知のパターンになることが分かった。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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