公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
【目的】植物の環境応答を支配する転写ネットワーク解明へ向けて、環境応答性プロモーターの総括的な理解のための解析の足場づくりを試みる。[本年度の研究成果]1)予測結果の実験的検証:強光ストレス・UV-B・低温・高浸透圧に応答するELIP2、及び低pH・Alなど土壌ストレス応答性のAtALMT1のプロモーターについてプロモーター予測を行い、両プロモーターから11のシス配列候補を同定した。実験検証の結果、このうち10については実際に機能配列であることが確認され、未知の制御配列の予測においても山本らの手法は高い正解率(91%)を示すことがわかった。2)合成プロモーター解析:ELIP2プロモーターの解析から、2種類の新規シス配列を組み合わせることで初めてストレス応答が「合成される」という例を発見した。同定された配列は新規のものである。また、同一の組合せが強光、UV-B、概日リズムのシグナルをすべて受けることが分かった。また、過酸化水素応答や耐病性誘導(ISR)時の応答を担うシス配列として予測されたものから概日リズム応答を示す新規配列が同定された。3)シス配列を認識するトランス因子同定のための解析スキームの構築の試み:本プロジェクト等により今後新規シス制御配列が多数同定されることを想定している。従ってそれらに対応するトランス因子の同定を望むのであれば、高速かつ低負担で行う必要がある。そこで、Y1Hスクリーニング及びin vitroスクリーニングを試みた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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