研究領域 | 東アジアにおけるエアロゾルの植物・人間系へのインパクト |
研究課題/領域番号 |
23120705
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 早稲田大学 (2012) 首都大学東京 (2011) |
研究代表者 |
松本 淳 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70402394)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 浮遊粒子状物質 / 有機硝酸 / 二次有機エアロゾル / 揮発性有機化合物 / 窒素酸化物 / 大気化学反応 / レーザー誘起蛍光法 / 室内実験 |
研究実績の概要 |
揮発性有機化合物 VOCを前駆体とする大気中での二次有機エアロゾル粒子SOAの生成過程において、その中間生成物として有機硝酸類ANsが注目されている。本研究では、LIF-NO2を用いたANs全量計測装置を構築し、SOA生成過程におけるANsの挙動解明への貢献を目指す。前年度は、(1)TD-LIF法によるガス状有機硝酸全量計の構築、(2)フィルタ法やデニューダー法を組み合わせた粒子状ANs全量計測、(3)テフロンバッグを用いた初期的な反応実験におけるSOA中ANs全量の検出、を実現した。本年度は以下を実施した: (4)複数LIF装置による多試料同時計測法により、NO2やANsの同時またはモード切替による測定法を確立した。また、熱分解装置TDの温度設定に対する成分検出特性等を詳細に調べ、設定温度が妥当であることを確認した。(5)ピネン以外のVOC成分についても、反応実験と粒子状有機硝酸全量を測定し、実験例を蓄積した。有機硝酸全量の検出特性を成分ごとのラジカル反応特性と比較検証して、SOA生成について検討した。その結果、リモネン、α-ピネンはSOA(粒子状ANs)を多く生成したが、イソプレン・スチレン・シクロヘキサンは粒子状ANs生成量は小さかった。成分や濃度などの条件ごとに、粒子状ANs生成量を直接把握し、SOA生成を議論できるようにした。さらに、有機硝酸類ANs、ペルオキシアセチルナイトレート類PANs、NO2、などの窒素酸化物の内訳、およびそのガス-粒子分配比の定量にも成功し、ANsほかのSOA生成過程における内訳・分配比を知ることができるようになった。また、レーザーパーティクルカウンターによる生成SOA粒子数測定とも比較した結果、二次生成するANsがSOAの「成長」に寄与する場合があることを捕捉した。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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