研究領域 | 血管ー神経ワイヤリングにおける相互依存性の成立機構 |
研究課題/領域番号 |
23122514
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
力武 良行 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50419488)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2012年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2011年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | ニューロン / シナプス / Necl-5 / 血管内皮細胞 / 血管内皮増殖因子 / インデグリン / シグナル伝達 |
研究実績の概要 |
本研究では、血管-神経ワイヤリングの成立に関与する血管系と神経系に共通する細胞内部の調節因子の機能と作用機構、およびneurovascular unitの微小環境との相互作用について検討した。昨年度は、受容体やインテグリンと相互作用することが知られている免疫グロブリン様分子Necl-5がneurovascular unitに発現しており、血管内皮増殖因子(VEGF)に応答したVEGF受容体とインテグリンとの結合を促進して、細胞内シグナル伝達経路の活性化を促し、血管内皮細胞の管腔形成、遊走、増殖、生存を促進していることを明らかにした。本年度は、ニューロンにおけるNecl-5の発現と機能を解析した。Necl-5は、マウスの海馬や大脳皮質のニューロンに発現しており、ストレプトゾトシン投与によるストレス環境下では、ニューロンにおけるNecl-5の発現は減少していた。Necl-5ノックアウトマウスでは、大脳の外観には異常を認めなかった。しかし、ストレプトゾトシン投与によるストレス環境下では、Necl-5ノックアウトマウスの海馬CA3野におけるsynapsin 1やVGLUT1のシグナルが減少しており、シナプス形成の障害が示唆された。培養マウス海馬ニューロンにおいて、Necl-5は成長円錐に局在していた。しかし、Necl-5ノックアウトマウスより調整した海馬ニューロンでは、神経突起の伸長は野生型と同等であった。以上の結果から、Necl-5はストレス環境下におけるニューロンの恒常性の維持に必要で、その機能破綻はシナプス減少を惹起することが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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