研究領域 | ゲノム複製・修復・転写のカップリングと普遍的なクロマチン構造変換機構 |
研究課題/領域番号 |
23131508
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加納 純子 大阪大学, 蛋白質研究所, 特任准教授 (10323809)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2011年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | Tel2 / PIKK / DNA修復 / 転写 |
研究概要 |
DNA異常を感知、修復して元の細胞周期進行に戻すまでのシグナル伝達は生命維持に必須である。しかし、特にDNA障害発生後の初期段階のシグナル伝達については、まだ不明な点が多く残されている。本研究では、その初期段階のシグナル伝達に深く関与しているPIKKファミリータンパク質ATM、ATR、TRRAPの機能制御について明らかにすることを目的として、遺伝学やシグナル伝達研究に有利な分裂酵母を用いて解析を行った。最近、我々はすべてのPIKKにTel2タンパク質が相互作用することを明らかにした。さらに、tel2^+遺伝子の点変異株を単離して表現型を調べたところ、Tel2がPIKKの機能を正に制御することがわかった。そこで、Tel2がどのようにしてPIKKを制御するのかについて詳しく解析を行った。まず、哺乳類細胞においてTel2と相互作用することが明らかになっているHsp90やRUVBL1/2が分裂酵母においてもTel2と相互作用するかどうかを免疫沈降法により調べたところ、分裂酵母においても三者はTel2と相互作用することがわかった。Tel2がPIKKやその他のTel2相互作用因子の安定性に関与しているのかどうかを調べるため、条件的にtel2^+遺伝子の発現を抑制させることのできる株において、各タンパク質の発現を解析した。Tel2と安定な複合体を形成することが示唆されているTtilの発現は、Tel2のノックダウンによる影響を受けなかった。現在、他の因子についても同様に解析を進めている。
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