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鳥類特異的な生殖腺性差構築に関わる新規遺伝子の解析

公募研究

研究領域性差構築の分子基盤
研究課題/領域番号 23132501
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

黒岩 麻里  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (20372261)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2012年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2011年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワード性決定 / 性分化 / ニワトリ / 精巣 / 遺伝子 / 生殖腺 / Z染色体
研究実績の概要

鳥類は性染色体構成がZZでオス、ZWでメスとなることが古くから知られているが、性決定に関わる分子メカニズムについては、不明な点が多く残されている。哺乳類の場合、Y染色体上に存在する性決定遺伝子、SRYが転写因子として直接的にSOX9遺伝子の発現上昇を促し、このSOX9が精巣分化に中心的にはたらく。鳥類においては、Z染色体上に存在するDMRT1遺伝子が、性決定遺伝子の有力な候補と考えられているが、DMRT1とSOX9の発現開始時期が異なることから、DMRT1は間接的にSOX9の発現に関わっており、両者間には鳥類特異的な分子カスケードが存在することが示唆されている。本研究では、Z染色体上に存在するCHH遺伝子が、この鳥類特異的な性分化カスケードに寄与することを明らかとした。CHHは、哺乳類においては、造血系細胞特異的にはたらく転写因子として知られており、性分化には機能しない。我々の先行研究により、ニワトリの造血系細胞においても哺乳類と同様の発現が確認されたが、さらにオスの初期生殖腺に強い発現が認められた。また、オス生殖腺髄質中のセルトリ細胞核内にて発現を示し、アロマターゼ阻害剤を投与することにより性転換させたZWオス胚では、生殖腺中にCHHの発現が誘導されたことから、CHHは精巣分化に必須の遺伝子であることが示唆されている。我々は、鳥類特異的レトロウィルスベクター、RCASを用いてCHHを過剰発現するトランスジェニック胚を作製した。CHHを過剰発現させた胚では、雌雄に成長不全が見られたとともに、ZW胚生殖腺の精巣化が認められた。よって、CHH遺伝子は、鳥類特異的に精巣分化にはたらく転写因子であることが、明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Chicken hemogen homolog is involved in the chicken-specific sex-determining mechanism.2013

    • 著者名/発表者名
      Nakata T
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci U S A.

      巻: 110 号: 9 ページ: 3417-3422

    • DOI

      10.1073/pnas.1218714110

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ニワトリ性分化に関わる新規遺伝子の機能解明―過剰発現TGニワトリ胚の解析―2012

    • 著者名/発表者名
      黒岩麻里
    • 学会等名
      第35回分子生物学会年会ワークショップ
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡市)
    • 年月日
      2012-12-11
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ニワトリ性分化に関わる新規遺伝子の機能解明―過剰発現TGニワトリ胚の解析―2012

    • 著者名/発表者名
      黒岩麻里
    • 学会等名
      第35回分子生物学会年会ポスター発表
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡市)
    • 年月日
      2012-12-11
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] CHH is a new gene involved in the gonadal differentiation of chicken2012

    • 著者名/発表者名
      Kuroiwa A
    • 学会等名
      10th International Symposium on Avian Endocrinology
    • 発表場所
      岐阜コンベンションセンター(岐阜県)
    • 年月日
      2012-06-05
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] CHH is a new gene involved in the chicken specific gonadal differentiation2012

    • 著者名/発表者名
      Nakata T
    • 学会等名
      6th International Symposium on Vertebrate Sex Determination
    • 発表場所
      King Kamehameha Hotel (Kailua-Kona, Hawaii, USA)
    • 年月日
      2012-04-23
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2018-03-28  

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