研究領域 | 先端技術を駆使したHLA多型・進化・疾病に関する統合的研究 |
研究課題/領域番号 |
23133506
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
河野 健司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90215187)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2012年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2011年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | ナノバイオ / ナノ医療 / 薬物送達 / ナノカプセル / ワクチン |
研究実績の概要 |
本年度は、カルボキシル基を有するポリグリシドール誘導体をリン脂質極性基に結合したポリマー脂質およびデンドロン脂質を用いて作製したpH応答性リポソームによる細胞内への内包物質デリバリー機能について詳細に検討した。ポリマー脂質を用いたリポソームは、樹状細胞のサイトゾルに内包物を導入するのに対して、デンドロン脂質を用いたpH応答性リポソームは、樹状細胞やHeLa細胞のエンドソームに内包物質を放出することがわかった。このように、pH応答性分子を使い分けることで、エンドソームデリバリー型リポソームとサイトゾルデリバリー型リポソームを作製することに成功した。 さらに、これらのリポソームを使って、抗原デリバリーについて検討した。オボアルブミン(OVA)を内封したポリマー脂質リポソームおよびデンドロン脂質リポソームを、OVAを発現している腫瘍をもつマウスに投与し、その腫瘍成長抑制について検討した。その結果、いずれのリポソームもOVA特異的な免疫を誘導し、腫瘍成長を強く抑制することがわかった。特にポリマー脂質リポソームは、強い抗腫瘍免疫を誘導することで腫瘍の消滅を引き起こした。これは、このリポソームが樹状細胞などの抗原提示細胞に取り込まれてその抗原をサイトゾルに導入することによって効果的に細胞性免疫を誘導とためと考えられる。また、ポリマー脂質リポソームにペプチドワクチン(OVAペプチド)を包埋してその免疫誘導機能を調べ、ペプチドワクチン投与の場合と比較した。その結果、リポソーム化することでペプチドワクチンによる免疫誘導機能が向上することがわかった。ペプチドワクチンをリポソームを用いて適切にデリバリーすることでその免疫誘導活性を高められることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|