研究領域 | システム的統合理解に基づくがんの先端的診断、治療、予防法の開発 |
研究課題/領域番号 |
23134501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武笠 晃丈 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90463869)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2012年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2011年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 神経膠腫 / 多様性 / 悪性化 / 脳腫瘍幹細胞 / メチル化 |
研究概要 |
前年度に引き続き、主に、もともと低悪性度であったがその後に悪性転化を遂げた神経膠腫や、腫瘍内に低悪性度と高悪性度の部位が混在する神経膠腫など、時間的・空間的な変化をきたしたような症例のペアの臨床検体の収集を続けて行った。これらにつきDNAを抽出し、まずは、IDH1遺伝子変異、TP53遺伝子変異、染色体1p19qLOH、TERTプロモーター遺伝子変異の有無など基本的なゲノム・遺伝子異常の有無につき検討した。引き続いて、イルミナ社のInfiniumアレイを用いたゲノムワイドなDNAのメチル化の変化や、SNPアレイによるゲノム異常の変化につき解析した。そして、このような網羅的オミクス解析データの統合解析を行った。 これにより、エピゲノム解析においては、時間的・空間的な悪性転化をきたした症例では、特徴的なDNAの脱メチル化が生じているという貴重な知見をえることができた。さらにこのようなエピゲノムデータに、TCGAなど公共データベースのエピゲノム・遺伝子発現データを加えて比較解析することで、悪性化によって特徴的にプロモーターDNAが脱メチル化し、これにより遺伝子発現が上昇するような遺伝子群を同定した。これらの遺伝子群を個々にプロモーターDNAの悪性化に伴う変化や、定量PCRによる遺伝子発現変化、免疫染色による発現上昇を検討することで、悪性化に関わっている可能性が高い分子を複数同定することができた。これらの分子は、今後、悪性化に対処するための分子標的療法などのよいターゲットとして期待された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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