研究領域 | 質感認知の脳神経メカニズムと高度質感情報処理技術の融合的研究 |
研究課題/領域番号 |
23135507
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 宏知 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (90361518)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2012年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2011年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 聴覚 / 大脳皮質 / 情動 / 誘発電位 / 局所電場電位 / 位相同期 / 微小電極アレイ / 学習 |
研究実績の概要 |
本研究では,ラットの聴皮質を対象にして,音の質感とそれに付随する情動が,どのような神経活動パターンとして表現されているかを調べた. まず,ラット聴皮質における,音刺激に対する定常的な神経活動に,音の周波数情報や情動情報が表現されているかを調べた.具体的には,定常的な神経活動の特徴量として,局所電場電位 (LFP) の位相同期 (phase locking value; PLV) から,機械学習により,刺激音の周波数情報の抽出を試みた.その結果,PLVから,刺激音の周波数情報の抽出は可能であった.さらに,抽出精度は古典的条件付けによって向上したことから,定常的な神経活動には,刺激音の周波数情報,ならびに,刺激音と連合した情動情報が表現されている可能性がある. 次に,ラットの聴皮質を対象にし,2つの純音から構成される和音の協和度が,定常的な神経活動のPLVにどのような影響を与えるかを調べた.具体的には,12 kHzの純音を低音,それよりも高い7つの純音を高音として組み合わせ,4つの協和音と3つの不協和音を作製した.麻酔下のナイーブラットに,それぞれの純音と和音を,30秒間ずつ提示して,紡錘波が生じていない時間帯のみのPLVを計算した.和音に対するPLVと,各和音の高音のみを提示した際のPLVとの差を調べた.その結果,すべての帯域において,協和音のPLVは,その和音を構成する高音のPLVよりも高くなったが,不協和音では,そのような違いは認められなかった.これらの結果から,和音の協和度は,聴皮質内の位相同期の強さに表現されていると考える.
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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