研究領域 | 質感認知の脳神経メカニズムと高度質感情報処理技術の融合的研究 |
研究課題/領域番号 |
23135508
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
勝山 成美 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00291906)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | アクティヴタッチ / 多感覚 / 硬さ知覚 / ミラーハンド錯覚 / 身体所有感 / マグニチュード推定法 / 多感覚統合 / 触知覚 |
研究実績の概要 |
手や指を能動的に動かして物体の形状や質感を得ることをアクティヴタッチという。近年、触知覚は指先からの体性感覚入力だけでなく、視覚の影響を強く受けることが示されてきたが、これまでの実験では触刺激、視覚刺激がともに被験者に対して受動的に与えられており、能動的に指を動かすアクティヴタッチも視覚の影響を受けるかどうかは明らかでなかった。本研究において、我々はミラーハンド錯覚という現象を利用し、手でスポンジのパッドを触知して硬さの評定を行なう時、異なる硬さのパッドを押しているもう一方の手の鏡像を注視すると、常に同じ硬さのパッドを押しているにもかかわらず、知覚される硬さが鏡像のパッドの方向に変化することを見出した。この変化は閉眼で行なうと生じないことから、鏡像の注視が硬さ知覚に影響を与えていることを示している。 本年度の実験で、我々は健常な被験者21名に対してこの実験を行なった。硬さの評定を行なう手を利き手と非利き手で行なっても、同様の硬さ知覚の変化が観察されたことから、利き手には関係なく生じるものと思われる。また、鏡像を注視していても、パッドを押す両手指のタイミングをずらすと変化は生じなかったことから、視覚と体性感覚入力の同期が硬さ知覚の変化に重要であることが示唆された。さらに、パッドを押している時の指の押し込み量を測定したところ、知覚される硬さはより柔らかだったり、より硬かったりと変化しているにもかかわらず、指先の動きの量に変化はなかった。このことは、観察された硬さ知覚の変化が指先の動きが同化することによって生じているのではないことを示している。以上の結果から、アクティヴタッチによる硬さ知覚も、視覚情報の影響を強く受けて成り立つことを示している。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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