研究領域 | 質感認知の脳神経メカニズムと高度質感情報処理技術の融合的研究 |
研究課題/領域番号 |
23135510
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
坂本 真樹 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (80302826)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2012年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2011年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 認知科学 / 言語学 / 感性情報学 / 質感認知 / オノマトペ / 音象徴 / システム |
研究実績の概要 |
本研究は,触覚における質感認知を研究する上で,「さらさら」「ざらざら」といった手触りのオノマトペに着目し,その音韻の音象徴性(音韻とそれが生み出す共通の感覚イメージの関係)を利用して,触質感認知の主要因を特定することを目的とした.触素材に対するカテゴリ化(材質感認知)や快不快の判断(感性的質感認知)と,その触素材を表象するオノマトペが含む音韻との関係を被験者実験によって明らかにし,材質感認知と感性的質感認知の主要因を,音象徴性を介して統一的に調べた.オノマトペの音韻のみからでも触素材が持つ触質感を予測可能にし,触素材の推奨システムに応用することを目指した. 課題1として,音韻から触質感を予測できるようにすることを目指した.質感評価に関連する43対の形容詞評価尺度ごとに,被験者に7段階での印象評価を求める調査を実施した.得られたデータを用いて数量化理論Ⅰ類による分析を行い,全音韻のカテゴリ数量を算出し,任意のオノマトペ表現の印象予測値を算出できるようにした.オノマトペの音韻と触質感の関係性の体系化を行い,オノマトペの音韻を入力するだけでそのオノマトペが表象するであろう質感を出力する質感評価システムを実装することに成功した. 課題2として,オノマトペを利用した触素材推奨システムの構築を目指した.課題1により作成したシステムにより,触質感を表すオノマトペとその音韻の二次元分布図を作成した.オノマトペで表される触質感をもつ50個の触素材サンプルを標準化した.これらの触素材の手触りを所定の7対の形容詞評価尺度で被験者に評価させ,評価値を用いて多次元尺度構成法で触素材の関係性を特定し,触素材の二次元分布図を作成した.この触素材の二次元分布図とオノマトペの分布図を重ね合わせることで,両者の関係性のマッピングに成功し,オノマトペから触素材を推奨するシステムの基礎の作成に成功した.
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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