公募研究
学術変革領域研究(A)
会話は人にユニークな高次認知機能であり,高いレジリエンス特性を有すると考えたとき,会話に参加するメンバーの年齢を要因として,加齢変化に伴う変化,年齢層の異なりによって生じる相手の認知的状況に対する理解判断,相互の社会的力に関する認知・判断といった多様な変動要因によって変化する認知的過程をモデル化することにより,認知機能としての会話のメカニズムを明らかにすることが可能となる.特に本研究では,高齢者との会話における若年成人の会話行動に生じる変動およびそれに伴う認知的負荷,そうした若年成人の会話変化に呼応する形で生じる高齢者の会話行動変化について,概念モデルと認知モデルによる解析を試みる.