研究領域 | 生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新 |
研究課題/領域番号 |
23H03889
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石原 暢 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (10801631)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 生活習慣 / 磁気共鳴画像法 / 認知機能 / 生物学的年齢 / DNAメチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
幼少期の運動は脳の老化を減速させる一方で、成人後の身体不活動、座位時間、喫煙、睡眠不足、肥満、低体力は脳の老化の加速と関わる。それでは、これらの身体的健康要因はどのような分子生物学的メカニズムで脳の老化と関わるのだろうか?本研究では、DNAメチル化の役割に着目し、身体的健康が脳の老化を遅らせる分子生物学的メカニズムを調べることを目的とする。具体的には、身体的健康と脳の老化の関係を媒介するエピジェネティック年齢(i.e., HorvathAge、HannumAge、SkinBloodAge、PhenoAge、GrimAge)およびゲノムワイドのDNAメチル化を調べる。
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研究実績の概要 |
身体を健康に保つライフスタイルは、脳老化の減速と関わることが示されている。例えば、習慣的運動に伴う体力の向上は、中高齢期の脳老化の減速と関わる。一方で、過度な座位時間、喫煙、睡眠不足、肥満、高血圧は脳老化の加速と関わる。それでは、これらの身体的健康要因は、どのような分子生物学的メカニズムで脳の老化と関わるのだろうか?本研究では、DNAメチル化の役割に着目し、身体的健康が脳の老化を遅らせる分子生物学的メカニズムを調べることを目的としている。 この目的を達成するために、身体的健康指標(過去・現在の運動習慣、身体活動量、睡眠習慣、喫煙習慣、体組成、肥満度、筋力など)と磁気共鳴画像法を用いて取得した脳画像データ(脳容量、大脳皮質の髄鞘密度、神経突起密度と方向散乱、構造的・機能的領域間結合など)の関係を調べ、それらの関係を媒介するDNAメチル化指標を同定する。 令和5年度には、95名分のDNAメチル化解析を行い、身体的健康指標および脳画像データとDNAメチル化から算出された生物学的年齢の関係を分析した。その結果、身体的に健康な者ほど生物学的年齢が若く、脳の老化が抑えられていることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りの検体数のDNAメチル化解析を行うことができ、データ分析、研究成果発表等を順調に進めることができているため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は残りの検体のDNAメチル化解析を進め、データの分析、学会での成果報告、論文化を進める予定である。
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