研究領域 | 生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新 |
研究課題/領域番号 |
23H03901
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
石井 礼花 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 室長 (40609020)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 更年期 / 育児 / ADHD / MRI / ペアレントトレーニング / 社会サポート |
研究開始時の研究の概要 |
40歳以降に12歳以下の子供を養育する、また初めて出産して母親になる女性が増えているが、更年期が育児に与える影響についてはほとんど検討されて来なかった。本研究では、更年期における育児の実態把握と脳神経基盤に与える影響、母子の愛着形成に与える影響を解明し、更年期の育児サポートシステムの開発を行うことを目的とする。実態把握のためのインタビュー、磁気共鳴画像を用いた脳画像研究を行い、更年期の母向けのペアレントトレーニングなどの新しいサポートシステムを構築する。本研究により、更年期の母と児のWell-beingの促進だけでなく、社会全体での更年期以降の育児の新たな価値への気づきの増進が期待される。
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研究実績の概要 |
研究1更年期の母の育児の実態把握と社会サポートネットワークのインタビュー調査:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、育児についての社会サポートネットワークのインタビュー調査(コンボイ法)を行った。研究2更年期の育児中の母の脳神経基盤の解明:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究3更年期の母子の愛着に関連する脳神経基盤の解明: 研究2と同じ参加者の児に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究4更年期の母への育児サポートシステムの構築: 医療機関の医療スタッフ28名に対し、ペアレントトレーニング実施者養成研修を行った。ペアレントトレーニングの効果についての予備研究を論文化し、Psychiatry and Clinical Neurosciences.に出版した。教材としてテキストの改変、ロールプレイビデオの作成も進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インタビュー、MRI撮像について、育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)と目標である人数を達成した (更年期の定型発達児の母以外)。 またサポートシステムであるペアレントトレーニングについて、教材や、ロールプレイビデオの開発を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
更年期の定型発達児の母については、さらに、ポスター配布や縁故法などでインタビューへの協力をお願いしてインタビューとMRIへのご協力を推進する。 インタビューの内容を踏まえて、ペアレントトレーニング教材やビデオ教材の内容を発展させる。
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