研究領域 | 中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ |
研究課題/領域番号 |
23H03919
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
斎藤 誠史 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (80637588)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 朱 / 硫黄同位体比 / 辰砂 |
研究開始時の研究の概要 |
硫黄には四種の安定同位体が存在する。従来、遺跡や墳墓から出土する朱の産地の推定は、存在度が高い同位体の分析に基づいて行われてきた。しかしこの指標のみで朱の産地を特定することは容易ではない。本課題では二里頭文化期および殷代の墳墓から出土する朱および当時採掘が行われていたと推定される鉱山から採集された辰砂の四種硫黄同位体分析を行う。この結果から朱の産地および交易路を推定し、当時の地域間交流を復元する。
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研究実績の概要 |
硫化鉱物である辰砂を粉末化した赤色顔料の朱は、仰韶文化期から中国の墳墓において施朱に用いられた。古代中国における朱の交易路を復元するために、当時から採掘が行われていたと推定される中国国内の主要な産地から採集された辰砂、および中国各地の墳墓から出土した朱の硫黄同位体分析を進めている。当該年度は、前年度に前処理を完了した辰砂および朱の同位体分析を行った。この結果、西周および東周時代の墳墓から出土した朱の産地を推定する上で重要な予察的知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度に予定していた同位体分析を完了したため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き試料の分析を進める。また得られた結果について迅速に学術論文として公表する。
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