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高性能計算と観測の協働で挑むダークマターの正体解明

公募研究

研究領域ダークマターの正体は何か?- 広大なディスカバリースペースの網羅的研究
研究課題/領域番号 23H04002
研究種目

学術変革領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅱ)
研究機関千葉大学

研究代表者

石山 智明  千葉大学, 情報戦略機構, 准教授 (90616426)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードダークマター / 高性能計算 / 理論天文学 / 銀河形成 / ビッグデータ
研究開始時の研究の概要

冷たいダークマターモデルと、自己相互作用するモデルを採用した大規模な高分解能宇宙論的構造形成シミュレーションを用いて、銀河ハローに存在する低輝度矮小楕円体銀河スケールサブハローの内部構造、存在量、空間分布、運動を定量化する。そして観測と詳細な比較を行い、ダークマターモデルをより強く制限する。その過程で、超高分解能シミュレーションデータからハローとサブハローを効率的に抽出するソフトウェアを開発する。

研究実績の概要

低輝度矮小楕円体銀河の存在量や内部構造はダークマターモデルに依存する。近未来の分光観測によって、こうした天体の精密なデータがもたらされると期待されている。本研究では観測と詳細な比較を行うための理論テンプレートを作成し、ダークマターモデルを制限することを目的としている。
2023年度は大規模宇宙論的シミュレーションデータからハローとサブハローを効率的に抽出するソフトウェアの開発を進めた。広く使われている公開ソフトウェアは、数千計算ノード規模以上の環境では効率が良くなく、通信の実装方法に起因して環境によっては動作しないという問題もあった。我々は当該分野でもっとも広く用いられている公開コード、 Rockstar(Behroozi+2013) を採用し、ソケットライブラリで実装されていた通信部分を全てMPI通信に変更した。さらに、OpenMPを用いたハイブリッド並列も実装した。その結果、富岳スーパーコンピュータの1万ノード以上の環境でハロー検出を実行できるようになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に進める予定であったハロー検出ソフトウェアの大規模並列化が一段落し、富岳での大規模シミュレーションの準備が整った。

今後の研究の推進方策

開発したハロー検出コードを公開する。そして、大規模な高分解能宇宙論的構造形成シミュレーションを多数行う。冷たいダークマターモデルと自己作用するダークマターモデルを採用し、後者では衝突断面積などの物理パラメータを変更した複数モデルのシミュレーションを行う。開発したハロー検出ソフトウェアを用いて、銀河ハローにおける低輝度矮小楕円体銀河スケールのサブハローの内部構造、存在量、空間分布、運動を定量化する。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件)

  • [学会発表] High-resolution cosmological simulations on the supercomputer Fugaku2024

    • 著者名/発表者名
      Ishiyama Tomoaki, Tokuue Tomoyuki
    • 学会等名
      FY2023 "What is dark matter? - Comprehensive study of the huge discovery space in dark matter"
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Density structures of the smallest dark matter halos and their impact on dark matter detection experiments2023

    • 著者名/発表者名
      Ishiyama Tomoaki
    • 学会等名
      KASHIWA DARK MATTER SYMPOSIUM 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 粒子系及び重力ポテンシャプルとして扱われるホストハローが異なる初期密度ロファイルを持つサブハローの構造進化に与える影響について2023

    • 著者名/発表者名
      古賀斗, 石山智明
    • 学会等名
      第36回 理論懇シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 富岳上でのツリー法の最適化2023

    • 著者名/発表者名
      德植智之, 石山智明
    • 学会等名
      第36回 理論懇シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] The third data release (DR3) of the Uchuu simulations: high-resolution mock catalogs2023

    • 著者名/発表者名
      Ishiyama Tomoaki
    • 学会等名
      第12回 観測的宇宙論ワークショップ
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Optimizing the Gravitational Tree Algorithm for Many Core Environments2023

    • 著者名/発表者名
      Tokuue Tomoyuki, Ishiyama Tomoaki
    • 学会等名
      34th IUPAP Conference on Computational Physics
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Dynamical evolution of subhalos orbiting around a Milky Way like galaxy2023

    • 著者名/発表者名
      Koga Tsukasa, Ishiyama Tomoaki
    • 学会等名
      34th IUPAP Conference on Computational Physics
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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