公募研究
学術変革領域研究(A)
2次元層状物質の剥離や積層によって多彩な物性の巧みな開拓・制御が可能になってきた。特に現在の激烈な研究競争の契機の1つとなったグラフェンのツイスト積層における強相関物性の発現は、まさにp電子のπ共役状態の精密な近接効果の制御に起因している。本研究では3次元d電子物質表面のπ結合状態に注目し、d電子系特有の磁性・強スピン軌道結合を利用した新しい2次元表面スピン物性を開拓する。具体的には、層状物質の積層制御と同様にd電子π結合表面状態への高密度近接効果に注目して、スキルミオンや創発磁気モノポール、さらには新たなトポロジカル磁気励起「ホプフィオン」の実現に挑みたい。