研究領域 | マテリアルシンバイオシスための生命物理化学 |
研究課題/領域番号 |
23H04060
|
研究種目 |
学術変革領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
本田 雄士 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (90907742)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | ナノマテリアル / 多点的相互作用 / 分光学的手法 / 顕微鏡観察技術 / 標的指向性分子 / 分子間相互作用 / ナノ粒子 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで高分子およびナノ粒子にリガンド分子を複数導入することで受容体と多点的な結合を可能にさせる多点的相互作用は標的細胞との結合力を向上させる有効な1つのアプローチとして知られているが、これまでこの多点的相互作用を直接的に証明することはできていない。本研究では、分光学的手法と顕微鏡観察技術を駆使することでナノ粒子に複数搭載された標的指向性分子と細胞表面の受容体の多点的相互作用を直接的に解明する。
|
研究実績の概要 |
これまで高分子およびナノ粒子にリガンド分子を複数導入することで受容体と多点的な結合を可能にさせる多点的相互作用は標的細胞との結合力を向上させる有効な1つのアプローチとして知られているが、これまでこの多点的相互作用を直接的に証明することはできていない。本研究では、分光学的手法と顕微鏡観察技術を駆使することでナノ粒子に複数搭載された標的指向性分子と細胞表面の受容体の多点的相互作用を直接的に解明することを目的とした。分光学的手法として、フローサイトメトリーを用いた分子結合数の算出を検討した。その結果、生体分子‐高分子複合体に含まれる高分子鎖の数について、算出することに成功した。現在はこの確立した方法を用いて、リガンド高分子‐受容体の結合様式について解析中である。顕微鏡技術によるリガンド‐受容体結合様式を解明するために、リガンド搭載ナノ粒子の合成を実施した。本反応は溶液中にて行い、リガンド導入数の算出にも成功した。このリガンド搭載ナノ粒子と受容体を混合させた後に、電子顕微鏡にて観察を実施したところ、結合している様子が確認された。今後は、これら確立した技術を用いて、より詳細な結合様を観察する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度までに、分光学的手法を用いたリガンド高分子‐受容体の結合様まで観察する予定であったが、長期海外出張があり達成できておらず達成できていない。しかしながら、測定方法に関しては確立できたことから、本年度実施する予定である。一方、顕微鏡技術を用いた観測に関しては、リガンド搭載ナノ粒子と受容体の結合様に関しては観測できたことから、計画通り進行している。本年度はよりサイズの小さいリガンド高分子と受容体の結合様に関して測定を実施する。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、分光学的手法と顕微鏡技術両方の手法を用いて、高分子と受容体の多点的結合の観測を行う。
|