公募研究
学術変革領域研究(A)
マイクロ波照射によって、固体触媒中の特定の電子・イオン振動を誘起することで、触媒反応のエネルギー効率・生成物収率向上が期待できる。一方で、電子・イオン振動を直接的に観測する研究例は乏しく、定量的な議論も十分でないため、マイクロ波による反応促進はしばしば「特殊現象」のように扱われる。研究代表者はマイクロ波駆動の触媒反応を定量的に理解・制御することを目指して、電子・イオン振動現象を、ナノ秒オーダーで周期変化する非平衡状態:『動的超秩序構造』と捉えて熱力学的理解を深めてきた。本研究では、最先端のオペランド計測技術を駆使し『動的超秩序構造』の定量化するための熱力学パラメータの確立を目指す。