公募研究
学術変革領域研究(A)
染色体は、細胞分裂時に、DNAとヒストン (タンパク質)とで構成された高分子 (クロマチン)が連続したループを作ることで棒状に凝縮したものである。クロマチンやDNAのようにねじれた高分子のループ形成のダイナミクスにおいては、様々な時空間スケールにおける運動が現れ、スケール毎に異なるループ構造が生成されうることが期待される。本研究では、緩和モードを用いて、力学モデルにおけるモデル高分子の運動を各時空間スケールに分解し、どのスケールでの運動モードが染色体内のループ構造形成を支配するのかを明らかにする。