公募研究
学術変革領域研究(A)
多くの動物のからだは、前後軸に沿って真っすぐである。このような高度の直線状構造が形成、維持される機構についてはよく理解されていない。研究代表者は、これまでの研究から、非細胞素材であるクチクラによる表皮組織形態の「拘束」によって、からだのねじれが抑制され、前後軸が真っすぐに形成されることを示唆する結果を得ている。そこで。本研究の目的は、mobi遺伝子突然変異胚のねじれ、及び、細胞キラリティによって人為的に誘発した幼虫のねじれとクチクラの関連を、2つの実験系の利点を生かして解析することで、クチクラによる物理的拘束によってからだが直線状に形成されるとする仮説を検証することである。