研究領域 | 社会変革の源泉となる革新的アルゴリズム基盤の創出と体系化 |
研究課題/領域番号 |
23H04381
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅳ)
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
三重野 琢也 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (60953388)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 文字列アルゴリズム / 文字列データ構造 / NP困難問題 / 回文 / 極小不在文字列 / 文字列データ処理 / アルゴリズム / データ構造 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、文字列データ処理におけるNP困難問題に対して、実用的かつ理論保証がある高速解法を探求する。理論的な視点から文字列データ処理におけるNP困難問題の数理的性質を解明し、それらを活用した効率的なアルゴリズムを開発することを目指す。さらに、実応用を視野に入れた実験的に高速かつ省領域なアルゴリズムを考案し実装することも目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、文字列処理における計算量的に困難な問題に対する高速解法を開発することが目的である。 まず、文字列の圧縮手法のひとつである文法圧縮に関するアルゴリズム開発に取り組んでいる。この研究テーマは実施途中であるため詳細は割愛するが、同じ学術変革領域研究(A)のプロジェクトに関わる研究者らと協力して研究を遂行している。 その他には、文字列中の回文を計算する問題に対する高速アルゴリズムの開発に取り組んだ。その成果について、責任著者として論文を執筆・投稿し、国際論文誌 Theoretical Computer Science に載録された。これは、学術変革領域研究(A)プロジェクト内の研究者らとの共同研究の成果である。 また、複数文字列に対する極小不在文字列を計算する問題に取り組み、その成果を国際会議 String Processing and Information Retrieval にて発表した。これもまた、学術変革領域研究(A)プロジェクト内の研究者らとの共同研究の成果である。 さらに、文字列の(擬)周期性に関する研究テーマ、一般化文字列処理に関する研究テーマ、さらに極小不在文字列に関する研究テーマに取り組み、年度末までに計4本の論文が国際会議に投稿済みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、回文計算についての成果が国際学術雑誌に載録されており、複数文字列の極小不在文字列についての成果が国際会議録に載録されている。また、年度末までに国際会議へ4本の論文を投稿済みである。以上のように、令和5年度における研究の進展は、おおむね順調であった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、学術変革領域研究(A)の他の構成員らとともに、計算量的に困難な文字列処理問題の高速解法を開発するための研究会合を複数回実施している。2024年度は当該テーマに関して他の研究者らと密に連携を取り合い、新たな成果を生み出すことを目指す。さらに、事前の計画の通り、一般化文字列照合問題についての研究を遂行する。いずれのテーマに関しても、対面での研究議論の機会を積極的に作り、また参加するための必要経費を本補助金から支出する予定である。
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