公募研究
学術変革領域研究(A)
生物の細胞は、多種類の生体分子からなる複雑なシステムで、多様な生命機能を実現している。しかし簡単な入出力応答であれば、シンプルな分子システムで実現できるはずである。『分子サイバネティクス』では、細長い突起を伸ばして他の細胞と連結することで情報をやりとりする人工神経細胞の実現を目指している。本研究では、生きた細胞の構造を支えるアクチン線維とゲノムサイズの長鎖DNAを封入した人工膜小胞をもちいて、数10マイクロメートルの膜突起を任意のタイミングで伸長短縮できるシンプルな分子システムの開発に挑戦する。さらに外部からの短いDNAの入力信号を増幅して短時間で変形する分子ロボットの実現を目指す。