公募研究
学術変革領域研究(A)
クリックケミストリーとは、生細胞内のような多種多様な成分が共存する環境においても、特定の異なる2つの官能基のペアを利用して、2つ以上の分子を選択的に連結させる画期的な手法である(2022年にはノーベル化学賞)。炭素-炭素3重結合を持つアルキンは、生物はほとんど持たないためクリックケミストリーでよく用いられるが、ごく最近、ある種の生物がアルキンを自ら生合成できることが見出された。本研究では、この珍しい生合成系を改変し、天然にはない新たなアルキンを持つアミノ酸やペプチドを細胞内で合成する系を構築し、"その場(in situ)"特定細胞組織の蛍光イメージングの実現可能性を検証する。