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運動学習時の行動変容にまつわる大脳皮質一次運動野の神経回路再編成

公募研究

研究領域行動変容を創発する脳ダイナミクスの解読と操作が拓く多元生物学
研究課題/領域番号 23H04689
研究種目

学術変革領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
研究機関生理学研究所

研究代表者

窪田 芳之  生理学研究所, 脳機能計測・支援センター, 准教授 (90192567)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2024年度)
配分額 *注記
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワードスパイン / 大脳皮質 / シナプス / 学習 / 神経回路 / 運動学習 / リモデリング / 光顕電顕相関
研究開始時の研究の概要

我々が環境に順応し生きていくための重要な脳機能のひとつとして、学習・記憶機能がある。その学習・記憶機能を探究するため。タネつかみ運動記憶学習過程において、消失あるいは安定化(増大化)するという全く正反対の運命をもつ2種類の棘突起が大脳皮質運動野で新たに生じることに着目し、Umemoriらによって2021年に報告されたJAK2の活性化が棘突起の消失を、SIRPαの活性化が安定化を導くというin vitroで確認された事象が、in vivo運動記憶学習機構でも機能するかを確認する。さらに化学遺伝学的手法で神経細胞の活動の操作をし、行動変容につながるかを確認する。

研究実績の概要

我々が環境に順応し生きていくための重要な脳機能のひとつとして、学習・記憶機能がある。その学習・記憶機能を探究するため。タネつかみ運動記憶学習過程において、消失あるいは安定化(増大化)するという全く正反対の運命をもつ2種類の棘突起が大脳皮質運動野で新たに生じることに着目し、その詳細な機構を検討した。
運動学習課題において、運動学習段階では、M2皮質からM1皮質へのシナプス結合が新たに形成され活動的となる。記憶保持段階では、視床からのシナプス結合がその活動を引き継いで安定化することが重要なプロセスであることを見出した。すなわち、視床からの信号入力が強化され安定すると、一旦成立していたM2皮質からの入力が役目を終えて消滅するということが、この運動学習の基本的な仕組みであると考えている。運動学習の記憶学習過程において、新しくできたシナプス結合すなわち棘突起が、次の段階で、消失 vs 安定化(増大化)という全く正反対の運命にあることは興味深い。しかも、シナプス前神経終末の種類によりその運命はすでに決っている。本研究において、その運命を決める要因をミクロのレベルから検討した。
本年度は、運動学習トレーニング各日(1-8日目)に、生体脳観察解析で棘突起の動態を記録した。トレーニング1-2日目に最も多くの新生棘突起が生み出されていたが、それらの大半のライフタイムが1日程度であることを確認した。2―3割程度の新生棘突起が観察期間の最終日の8日目に観察することができたが、それらはおそらく視床からの興奮性神経終末の入力を持つと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件)

  • [学会発表] 大脳皮質神経回路研究-大容量電顕画像vEM解析法による挑戦-2024

    • 著者名/発表者名
      窪田芳之、上地龍治、宮崎隆明、川口泰雄
    • 学会等名
      第129回日本解剖学会学術研究集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Large volume EM with high-throughput imaging system - a trial study for marmoset cortex neural wiring2024

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Kubota
    • 学会等名
      McGill Univ-NIPS Joint Symposium: New horizons in life science research using cutting-edge methodology
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Cortical Spine Dynamics During a Single Seed Grasp Motor Learning2024

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Kubota
    • 学会等名
      Winter Conference on Brain Resea
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] A large volume EM data set and microcircuit analysis of neocortex2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Kubota
    • 学会等名
      FAOPS2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 高スループット画像取得が可能な透過型電子顕微鏡による巨大ボリュームイメージング2023

    • 著者名/発表者名
      宮崎 隆明, カミジ ニュートン, 窪田 芳之
    • 学会等名
      第46回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 光電子相関観察法による運動学習時の大脳皮質一次運動野の神経回路変化解析2023

    • 著者名/発表者名
      窪田芳之
    • 学会等名
      日本顕微鏡学会第 79 回学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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