研究領域 | マクロ沿岸海洋学:陸域から外洋におよぶ物質動態の統合的シミュレーション |
研究課題/領域番号 |
23H04817
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅳ)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡 顕 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70396943)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2024年度)
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配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 海洋物質循環 |
研究開始時の研究の概要 |
海洋中のケイ素と亜鉛は、生物過程による鉛直輸送プロセスが異なっているにもかかわらず、海洋中の濃度分布に明らかな類似性が見られることが知られていたが、近年、北太平洋ではその類似性が崩れていることが発見された。その要因として、北太平洋の沿岸域からの亜鉛供給源の存在の影響などが指摘されているが、詳細についてはよく分かっていない。本研究では、亜鉛に関する全球数値シミュレーションを実施し、沿岸域からの供給の影響を定量的に評価するとともに、北太平洋の亜鉛分布およびケイ素との類似性の崩れへの役割を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
「北太平洋において、なぜ亜鉛とケイ素の類似性の崩れが生じるか?」という学問的な問いのもと、本研究では、海洋中の亜鉛の全球分布を再 現するための数値シミュレーションを実施する。亜鉛の観測データを再現するために必要なプロセスを調べるためのさまざまな数値実験を行い 、沿岸からの亜鉛供給の影響を評価することを目指す。本年度は、MIROC循環場のもとで次のような実験1-3を行った。 (実験1)Vance et al. (2017)の再現実験および亜鉛の取り込み率パラメータ変更実験。 (実験2)実験1に北太平洋高緯度域での沿岸からの亜鉛供給を考慮した実験。 (実験3)実験2と実験3を組み合わせた実験。 さらに、利用する海洋循環場を差し替えたうえで、同様な実験についても着手した。具体的には、水塊年齢をより正確に再現でき、トレーサー分布についてもより正確な再現ができることが期待できる循環場(トレーサー分布からの逆推定を行ったOCIM循環場)を、先行研究により公開されているデータ(Holzer et al., 2021)から取得したうえで、利用する準備を整えた。これらの実験の結果と、本年度に行った実験(MIROC循環場のもとでの実験)の結果を比較すれば、循環場の違いによって結論がどの程度変わりうるかについての検証することができる。以上のように、循環場の不確定性が「北太平洋における亜鉛とケイ素の濃度分布の類似性の崩れ」にどのような影響を持ちうるのかについて議論を進める準備を整えることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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