公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
天然物創薬研究ではシーズ探索の階層的生物評価系の確立が必須である。私達はアルツハイマー病治療薬の標的分子として、T型カルシウムチャネルを同定した。T型カルシウムチャネルは中枢神経系では、主に神経終末に発現し、神経伝達物質の放出を調節している。私達は T 型カルシウムチャネルを発現するneuro2A 細胞の電気生理学的解析、細胞内カルシウム動態解析、海馬シナプス伝達解析、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβの産生評価系を構築して、脳機能改善薬のシーズを探索した。その結果、T 型カルシウムチャネル活性化薬 ST101 が嗅球摘出マウスにおいて、アミロイドβ産生を抑制することを確認した。次に、柑橘系果皮から抽出単離したノビレチンが ST101と同様に、T 型カルシウムチャネルを活性化することを見いだした。ノビレチンはパーキンソン病モデルマウスの認知機能を改善した。さらに、線条体においてドパミン合成と遊離を促進し、錐体外路系障害も改善した。さらに、海馬において、ドパミン遊離を促進し、同時に記憶回路形成に関わるカルシウム・カルモデュリン依存性プロテインキナーゼII を活性化した。ノビレチンはアルツハイマー病の周辺症状を緩和する陳皮の有効成分である。本研究は階層的生物評価系を用いてノビレチンの標的分子の一つを同定した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (30件) (うち査読あり 30件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (71件) (うち招待講演 3件)
Life sciences
巻: 95(2) 号: 2 ページ: 89-100
10.1016/j.lfs.2013.12.019
Neuroscience
巻: 259 ページ: 126-141
10.1016/j.neuroscience.2013.11.051
J Pineal Res.
巻: 56 号: 1 ページ: 1-11
10.1111/jpi.12081
J Neurochem.
巻: 128(6) 号: 6 ページ: 927-937
10.1111/jnc.12510
薬学雑誌
巻: 133 号: 5 ページ: 501-506
10.1248/yakushi.12-00278-3
130003361942
Biomaterials
巻: 35 号: 1 ページ: 530-7
10.1016/j.biomaterials.2013.09.093
Circulation Journal
巻: 77 号: 11 ページ: 2831-2840
10.1253/circj.CJ-13-0256
10031196838
Am J Physiol Heart Circ Physiol.
巻: 305(8) 号: 8 ページ: 89-100
10.1152/ajpheart.00300.2013
巻: 34 号: 32 ページ: 7960-70
10.1016/j.biomaterials.2013.07.009
巻: 250 ページ: 394-407
10.1016/j.neuroscience.2013.07.017
Journal of Pharmacological Sciences
巻: 122 号: 3 ページ: 193-204
10.1254/jphs.12287FP
10031185413
Hippocampus
巻: 23 号: 10 ページ: 942-51
10.1002/hipo.22150
Brain Res.
巻: 1520 ページ: 157-67
10.1016/j.brainres.2013.05.011
巻: 234 ページ: 103-115
10.1016/j.neuroscience.2012.12.048
PLoS One.
巻: 8(4) 号: 4 ページ: e60863-e60863
10.1371/journal.pone.0060863
Biochimica et Biophysica Acta- General Subjects
巻: 1830(4) 号: 4 ページ: 3082-3094
10.1016/j.bbagen.2012.12.029
巻: 121 号: 3 ページ: 177-184
10.1254/jphs.12R13CP
10031165462
Environ Health Insights
巻: 7 ページ: 1-14
10.4137/ehi.s10346
CNS Neurosci Ther.
巻: - 号: 5 ページ: 329-36
10.1111/cns.12084
J Pharmacol Sci.
巻: 121 ページ: 212-226
巻: 121 ページ: 177-184
Behav Brain Res.
巻: 242 ページ: 150-157
10.1016/j.bbr.2012.12.054
巻: 19(1) 号: 1 ページ: 53-60
10.1111/cns.12032
巻: 54(3) 号: 3 ページ: 271-281
10.1111/jpi.12009
FEBS Lett.
巻: 586 ページ: 3024-3029
J Neuroinflammation
巻: 9 号: 1 ページ: 172-172
10.1186/1742-2094-9-172
J Biol Chem.
巻: 287(28) 号: 28 ページ: 23318-23331
10.1074/jbc.m112.349142
Yakugaku Zasshi.
巻: 132 ページ: 279-284
130001872021
巻: 121(1) 号: 1 ページ: 44-53
10.1111/j.1471-4159.2012.07667.x
巻: 132(2) ページ: 167-172
130001872003