研究領域 | 天然物ケミカルバイオロジー:分子標的と活性制御 |
研究課題/領域番号 |
24102507
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
不破 春彦 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (90359638)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2013年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2012年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 海洋天然物 / マクロリド / 細胞増殖阻害作用 / 抗腫瘍作用 / テトラヒドロフラン / 立体選択的合成 / 殺細胞活性 / 細胞増殖阻害活性 / 標的分子探索 |
研究実績の概要 |
本年度は,渦鞭毛藻Amphidinium sp.の培養藻体から単離・構造決定されたイリオモテオリド-2aのC6-C18ビステトラヒドロフラン部分構造及びC19-C28側鎖構造の立体選択的でスケーラブルな合成法の確立を行った。 C9位の不斉中心の制御には,野上らが開発した不斉アリルトランスファー反応を用いることで,C6-C11部分構造のスケールアップを容易にした。一方,C12-C18部分構造は市販のベンジル(S)-グリシジルエーテルを原料とし,既報の手法に従い合成した。得られた両部分構造をオレフィン交差メタセシス反応により連結した後,C11位の不斉中心をCBS還元により,C12, C13位不斉中心はSharpless不斉エポキシ化反応によりを制御した。続いて2つのテトラヒドロフラン環の立体特異的な構築を行った。C9位ヒドロキシ基の脱保護と続く弱酸処理により,C9-C12テトラヒドロフランはヒドロキシエポキシドの分子内環化反応により構築した。生じたC13位ヒドロキシ基をメシル化した後,塩基性条件下でC16位ベンゾイルオキシ基の脱保護と分子内環化を一挙に行い,C13-C16テトラヒドロフラン環を構築した。 一方,C19-C28側鎖構造は(R)-リンゴ酸を出発原料とし,Seebachアルキル化,野崎ー檜山ー岸反応,Brown不斉アリル化反応を鍵段階とする直裁的な合成法により,数百ミリグラムオーダーで合成した。 以上,イリオモテオリド-2aの構造的特徴であるC6-C18ビステトラヒドロフラン部分構造及びC19-C28側鎖構造に関する,高立体選択的かつスケーラブルな合成法の開発に成功した。当該部分構造のスケーラブルな合成法は,天然物そのものに限らず,類縁体や標識化合物の合成に不可欠で,イリオモテオリド-2aの全合成とケミカルバイオロジー研究を大きく前進させる成果と考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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