研究領域 | 先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学~真空と時空への新たな挑戦 |
研究課題/領域番号 |
24104504
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石野 雅也 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (30334238)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 素粒子実験 / テラスケール / トリガー / 標準模型 / 電弱対称性の破れ / 加速器 / テラケール / ゲージボソン |
研究概要 |
ゲージボソンの3点結合定数について,LHCの7TeV, 8TeV衝突データを使った解析を進めた.特に終状態がWとZボソンになるイベントになる着目し,その断面積の測定値と標準模型による計算値との比較を行った.測定値は20.3 +0.8 /-0.7(統計誤差) +1.4 /-1.3(系統誤差) pb に対して,理論的な計算値は 20.3 +/- 0.8 pb とよく一致した.ゲージボソンの3点結合を10%以上増加させるような新物理が,このエネルギースケールには存在しないことを明らかにした. 元来,様々のモデルで予想されている標準模型からの断面積のズレは0.1~1%であるため,さらに測定誤差を小さくし,ゲージボソンの3点結合にあらわれる異常をチェックする意義がある.本研究で獲得した解析手法を応用し,2015年以降に得られるデータでもこの研究を続ける.現時点では全断面積の比較のみをおこなっていたが,データ数の増加に伴いWZの横運動量分布の形を比較して,新物理への感度をあげる. この物理を実験的に可能にするためには,ミューオンの運動量しきい値を25GeV/c以下におさえたレプトントリガーでイベントを選択し,記録する必要がある.加速器の衝突頻度40MHzにたいして,記録できるイベントはたかだか400Hzであり,WZイベントが崩壊したミューオンを高効率で選択しつつ,それ以外のイベントは可能な限り排除して,運動量しきい値を低く保つことが実験成功の鍵である.今後の加速器の輝度向上のメリットを統計精度の向上に活かすためには,ますます,この点が重要になってくる.今年度は衝突点近くに設置されたハドロンカロリメーターの信号をとりこんだ新しいミューオントリガーの性能評価を行い,98%の効率を保ったまま,その領域のトリガーレートを1/5にする論理を開発した.また,実現するためのプロトタイプボードを作成した.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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