• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

テラスケール弦模型の定式化と加速器実験での検証

公募研究

研究領域先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学~真空と時空への新たな挑戦
研究課題/領域番号 24104505
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関首都大学東京

研究代表者

北澤 敬章  首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (20271158)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード素粒子の弦模型 / テラスケールの物理 / 弦模型 / LHC実験
研究概要

平成25年度は、弦の張力のスケールとウィークスケールを結びつける理論的な研究を第1として、LHC実験におけるテラスケール弦模型の検証の研究を第2とする、という計画であった。
第1の課題については、前年度に取りあげた弦模型におけるゲージ対称性の自発的破れを実現した系において設定していた仮定を取り除くべく理論的な努力をした。特に時空10次元の模型である超弦理論の余分な6次元空間についてコンパクト化をしていなかったので、それを達成すべく努力した。高い対称性によって変形の自由度が少ないコンパクト空間、特に Z7 orbifold について理解を深め、超対称性のない配位のDブレーンの間に働く力(引力・斥力)によって変形の自由度を固定する可能性を追求した。磁気を帯びたDブレーンを用いれば可能であるというアイデアを得ることはできたが、論文を執筆するほどの成果には至っていない。これは、新たに26年度から3年間の基盤研究(C)として採択された研究計画に引き継がれるものである。
第2の課題に関しては、LHC 実験が特に新たな結果を与えなかったので、前年度行った研究を進めるということはしなかった。そのかわり、急速に進んできた宇宙観測の結果における弦模型の検証に関する研究を行った。超対称性のないDブレーンの模型においては、特徴的な指数関数のポテンシャルエネルギーを持つスカラー場が存在し、それが宇宙のインフレーションの始まりの物理に独特の予言をする。予言を正確に行い WMAP9 のデータと比較することにより超対称性のないDブレーンの模型の可能性を示唆した。
全期間の成果として、テラスケール弦模型は弦の張力のエネルギースケールとウィークスケールに比較的大きな開きを与える特殊な機構がない限りLHC実験によってほとんど排除されているという結果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Pre-Inflationary Clues from String Theory?2014

    • 著者名/発表者名
      Noriaki Kitazawa and Augusto Sagnotti
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics (JCAP)

      巻: 04 号: 04 ページ: 017-017

    • DOI

      10.1088/1475-7516/2014/04/017

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Detectability of the second resonance of low-scale string models at the LHC2013

    • 著者名/発表者名
      M.Hashi and N.Kitazawa
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 03 号: 3

    • DOI

      10.1007/jhep03(2013)127

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [雑誌論文] Spontaneous Gauge Symmetry Breaking in a Non-Supersymmetric D-brane Model2013

    • 著者名/発表者名
      N.Kitazawa and S.Kobayashi
    • 雑誌名

      Physics Letters

      巻: B720 号: 4-5 ページ: 373-378

    • DOI

      10.1016/j.physletb.2013.02.008

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [雑誌論文] ATLAS search for new phenomena in dijet mass and angular distributions using pp collisions at sqrt(s)=7 TeV2013

    • 著者名/発表者名
      ATLAS Collaboration
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 01 号: 1

    • DOI

      10.1007/jhep01(2013)029

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [雑誌論文] CMB imprints of a pre-Inflationary climbing phase2012

    • 著者名/発表者名
      E.Dudas, N.Kitazawa, S.P.Patil and A.Sagnotti
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics

      巻: 05 号: 05 ページ: 012-012

    • DOI

      10.1088/1475-7516/2012/05/012

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] CMB imprints of a pre-inflationary climbing phase2012

    • 著者名/発表者名
      N.Kitazawa
    • 学会等名
      The 3rd UTQuest workshop ExDiP 2012, Superstring Cosmophysics
    • 発表場所
      Obihiro, Hokkaido, Japan
    • 年月日
      2012-08-06
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考] Home Page of Noriaki Kitazawa

    • URL

      http://chercher.phys.se.tmu.ac.jp

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] Home Page of Noriaki Kitazawa

    • URL

      http://chercher.phys.se.tmu.ac.jp

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi