研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
24105502
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小笠原 正道 北海道大学, 触媒化学研究センター, 准教授 (70301231)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2012年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 面不斉 / 有機分子触媒 / フェロセン / ピリジン / 共役ジエン / アトロプ異性 / 螺旋不斉 / ルイス塩基 / 有機触媒 / 軸不斉 |
研究概要 |
不斉反応において高いエナンチオ選択性を得るためには「効果的な不斉テンプレート」の設計が鍵となるが、「不斉有機分子触媒」は不斉合成の分野において比較的新しい領域であり、不斉触媒設計のバリエーションがまだまだ限られている。このような背景のもと、本研究計画では「新規な不斉有機分子触媒の設計と合成」および「既存の合成困難な触媒種の効率的合成法の開発」により、新規不斉場を有する不斉有機分子触媒ライブラリーの構築を目指した。 共役ジエンのC2-C3間の炭素-炭素単結合における回転を制限すると、多置換ビアリール類と同様にアトロプ異性体が生じ得るが、通常ジエンのアトロプ・エナンチオマー間でのラセミ化は容易であり、アトロプ・ジエンを不斉反応場として利用した例はほとんど報告されていなかった。我々は、環構造を持つ骨格に2つの隣接するexo-アリキリデン基として共役ジエンを導入すれば、配座の自由度が制限され、その結果ジエンのアトロプ異性に基づく螺旋不斉化合物が熱的に安定なエナンチオマーとして単離可能なことを見出した。この知見に基づき、螺旋不斉共役ジエン骨格を有するホスフィンオキシドを合成し、そのルイス塩基性を利用して不斉有機分子触媒としてアルデヒドのアリル化反応へ応用したところ、特異的に高い触媒活性、優れたエナンチオ選択性を示すことを見いだした。なお、本件は熊本大学大学院・中島誠教授の研究室との共同研究の成果である。 1990年代にGregory C. Fuにより開発されたフェロセンが縮環したジアルキルアミノピリジン誘導体は、特徴的な面不斉構造にもとづくユニークな求核性有機分子触媒であり、優れたエナンチオ選択性を示す。本研究では、Fc*-DMAP, Fc*-PPYおよび新規類縁体を「光学分割すること無しにエナンチオ選択的に不斉合成する手法」の開発をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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