研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
24105531
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
植田 光洋 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60566298)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2012年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | 光学活性ベンゾフェノン型有機分子触媒 / 光[2+2]環化反応 / 光ラジカル環化反応 / 芳香族ケトン触媒 / 1,5-水素移動 |
研究概要 |
光[2+2]環化反応により得られるシクロブタンは、生理活性天然物の基本骨格として存在する事が知られており、有機合成化学における重要合成中間体として注目されている。特に、クマリン誘導体を用いた光[2+2]環化反応は、多置換シクロブタンを簡便な方法で与える優れた合成反応であり、これまでにも多くの研究成果が報告されている。しかしながら、触媒的かつエナンチオ選択的な反応例は、分子内光[2+2]環化反応のみに限定されていた。 そこで、我々は分子間不斉光[2+2]環化反応の開発を目指し、新規光増感型有機分子触媒の設計に取り組んだ。 従来、クマリン誘導体を用いた分子間光[2+2]環化反応は、クマリン誘導体を光照射により直接励起し、オレフィンと反応させるという手法が一般的であったため、触媒量の不斉源を用いたエナンチオ選択的な反応の開発は行われてこなかった。そこで、第一の検討として、3-ヒドロキシクマリン誘導体とアクリル酸エチルとの反応において、触媒量で有効に働く光増感剤の探索を行った。結果、365 nmの光照射下、10 mol %のベンゾフェノンを用いた場合、目的のシクロブタン化合物が位置異性体混合物として収率42%で与える事が分かった。 ベンゾフェノンが3-ヒドロキシクマリン誘導体を基質とした分子間光[2+2]環化反応の有効な触媒である事を見出す事が出来たので、次に新規光学活性光増感型有機分子触媒の開発に取り組んだ。いくつかの光学活性ベンゾフェノン型有機分子触媒を合成し、3-ヒドロキシクマリン誘導体とアクリル酸エチルとの反応を検討した結果、中程度ではあるがエナンチオ選択的にシクロブタン生成物を与える新規光学活性ベンゾフェノン型有機分子触媒を見出すことに成功した。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|