研究領域 | 超高速バイオアセンブラ |
研究課題/領域番号 |
24106503
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松井 裕史 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70272200)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2013年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 正常―がん細胞共培養 / 螢光観察 / 胃がん細胞 / 胃粘膜細胞 / 細胞材料 / 細胞培養系 / 3次元培養 / がん正常共培養系 / 抗がん剤 |
研究概要 |
本年度の研究では、緑色蛍光発現正常ラット胃粘膜細胞株(RGM-GFP)および赤色蛍光発現がん様変異RGM細胞株(RGK-KO)の2種類の細胞を用いて、これら2種類の細胞が治療法開発などの医学研究および3次元培養システム構築など細胞工学研究に有用な細胞材料であるか検討を行った。RGM-GFPおよびRGK-KOによる共培養の利点は、共培養した状態であっても、蛍光観察によって披見細胞を同定でき、正常細胞とがん細胞に対する効果を簡単に見分けることができる。さらに2種類の細胞を共培養することで、生体内を模倣する環境をディッシュ上に再現できると考えられる。 医学研究への細胞材料応用として、RGM-GFPおよびRGK-KOの正常―がん細胞共培養によりがん選択的殺傷効果を示す薬剤スクリーニングや放射線治療の効率的照射条件の探索への応用性を検討した。抗がん剤を曝露した結果、正常細胞・がん細胞問わずに殺傷する薬剤、がん細胞選択的に殺傷する薬剤を顕微鏡下で容易に区別可能であった。一方、放射線の照射線量を変化させることで、死滅する細胞数の変化だけでなく、がん選択的な殺傷効果に対しても変化が生じることが明らかとなった。これらの実験では経日的な観察を行っており、細胞が死滅し始めるターニングポイントとなる時間も同時に推測できた。 3次元培養下でRGM-GFPおよびRGK-KOがどのような挙動を示すかに関しても検討を行った。一般的に、正常細胞はゲル中へ浸潤せず、がん細胞は浸潤することが知られている。マトリゲル上にRGM-GFPあるいはRGK-KOを播種して培養した結果、RGM-GFPはゲル中へ浸潤せず、RGK-KOはゲル中へ浸潤する性質を示した。 以上の検討から、RGM-GFPおよびRGK-KOの共培養システムは、薬剤スクリーニングや3次元培養システムの構築に貢献することが可能であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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