配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2013年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2012年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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研究概要 |
β,γ-アルキニルα-イミノエステルに対し、THF溶媒中、Grignard反応剤と種々の酸クロライドを順に滴下し、-78 ℃から室温まで30分反応させることにより、N-アルキルα-アシル化体が良好な収率で得られることを見出した。さらにルイス酸を加える事によってアシル化の位置選択性がかわりγ-アシル化体を選択的に得る事ができた。また、N-アルキル化後、エノラートをイミニウム塩に酸化し、第二の求核剤を作用させることにより、N,C-二重求核付加反応も進行することを見出した。 次にα-アシロキシイミノエステルに対して、求核剤として様々なGrignard反応剤を連続的に作用させることで、窒素原子上へ異なる置換基を導入することができ、それぞれ対応するα-アミノエステルが得られることを見出した。また、N,N-ジアルキル化進行後に酸化を行った後、もう一分子のGrignard反応剤で求核付加反応を行うことで、全て異なる置換基を有するN,N,C-トリアルキル化体が得られることを見出した。 このように、β,γ-アルキニル α-イミノエステルへのGrignard反応剤によるN-アルキル後反応条件を選ぶことにより、α-アシル化およびγ-アシル化が位置選択的に良好な収率で進行することを見出した。これらの知見を活かし、β,γ-アルケニル α-イミノエステルへの展開をはかっている。また、α-アシロキシイミノエステルを用いる反応は,全て異なる求核剤によるN,N,C-トリアルキル化反応が可能であり、そのフロー合成への展開をさらに推進している。
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