研究領域 | 反応集積化の合成化学 革新的手法の開拓と有機物質創成への展開 |
研究課題/領域番号 |
24106723
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
清水 正毅 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (10272709)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2013年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2012年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 交差カップリング / 環状ヨードニウム塩 / パラジウム / 環化反応 / カルバゾール / アミン / ジボリル化合物 / 縮合多環 / パイ電子共役系 |
研究概要 |
二官能性求核剤と2,2’-ジブロモビアリールとの二重交差カップリング反応は、縮合多環芳香族炭化水素の簡便合成法として有用である。しかし、入手容易な2,2’-ジブロモビアリールは対称型のものがほとんどであるため、ジブロモビアリールを用いる二重交差カップリングの一般性をより高めるためには、入手容易な非対称型ジハロビアリール等価体の開発が必要不可欠である。そこで我々は、非対称体の調製が容易な環状ヨードニウム塩を二重交差カップリング反応の求電子剤として活用することを着想し、昨年度は酢酸パラジウムによって環状ヨードニウム塩とジボリルアルケンが円滑にカップリングすることを明らかにした。今年度は環状ヨードニウム塩のカップリング相手として第一級アミンを系統的に検討し、非対称型カルバゾールの新合成法を開発した。具体的には、例えばベンジルアミンとの環化反応は、溶媒にトルエン、触媒前駆体としてPd2(dba)3 (4 mol%)、配位子としてXantphos (12 mol%)、塩基として炭酸セシウム3当量を用いて反応溶液を110 ℃に加熱したときに、目的とするカルバゾールが高収率で生成することを明らかにした。また、直鎖アルキルアミンとの反応は、Pd2(dba)3 (4 mol%)に対して、配位子Xantphos を4 mol%、塩基としてリン酸三カリウム9当量を用いるのが最適条件であることを見いだした。さらに、アリールアミンとのカップリングのケースでは、Pd2(dba)3 4 mol%に対して、配位子Xantphos を8 mol%、塩基として炭酸セシウム9当量を用いるのが最もよい成績を与えることを見つけ、環状ヨードニウム塩と第一級アミンとの二重交差カップリング反応がカルバゾールの新合成法となることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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