研究領域 | 超低速ミュオン顕微鏡が拓く物質・生命・素粒子科学のフロンティア |
研究課題/領域番号 |
24108503
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福谷 克之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10228900)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2013年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2012年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 表面 / 水素 / 電子状態 / 表面・界面 / 金属 / 金属酸化物 / 氷 |
研究実績の概要 |
ミュオンは質量が水素の1/9の粒子で,物質中で水素の同位体として振る舞う.本学術領域で開発される超低速ミュオンを利用し,入射ミュオンのエネルギーを変化させることにより,プローブする深さを表面からサブサーフェイス領域で制御し,それぞれの深さでの水素の電子状態を解析するのが本研究の目的である.本年度は,表面積の大きな多孔性アモルファス氷の作製とそのμSR実験を行った.またSrTiO3表面の水素吸着状態を調べた.さらに,前年度に作製したキャピラリー評価用装置を用いて,プロトンビームの収束特性を調べた. J-Parcにおいてアモルファス氷試料を作製するための可動式水ドーザーを作製し,これを用いて基盤温度30-60Kでアモルファス氷を作製した.試料の厚さは20mm程度であった.この試料について横磁場2Gおよび3GでμSR測定をおこなった.μ+による回転信号に早い振動信号が重畳していることを見いだした.振動周期とその磁場依存性を解析し,アモルファス氷中にMuが形成され,1μs以下で消滅していると考察した.超低速μSRの実験を想定し,SrTiO3について表面への水素吸着による電子状態変化を光電子分光により調べた.酸素欠損のない表面では原子状水素が吸着し,バンドギャップ中に準位を形成することを見いだした.仕事関数の変化も考慮し,水素が正に帯電していると考察した.また,高速ミュオンビームの輝度向上のために,ガラスキャピラリーでのプロトンビーム収束特性を調べた.前年度に作製したマルチキャピラリー評価装置を利用し,入口系2mm,種々の出口径を持つキャピラリーに100-500keVプロトンビームを入射し,透過率を測定した.時間的には揺らぐものの,高い透過率が得られキャピラリーに収束能があることを見いだした.
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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