公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
申請課題では機能性金属錯体が側鎖に結合したペプチドの両末端に,配位子を導入した配位性メタル化ペプチドを開発し,これらの金属への配位とペプチド間水素結合のプログラムに基づく三次元階層的なペプチド集積制御の基礎的方法論の確立、および本法を用いた膜タンパク質類似のβ-バレル型ペプチド超構造体を創製を目的とした主たる研究を行った.さらに、超構造体のナノ空間内において結合金属の触媒機能を協奏的に発現しうる超分子触媒システムに関する詳しい研究を行った。本研究において、申請者らはPdおよびPt錯体結合型ペプチドの効率的な合成方法の開発に成功し、欧文国際誌4報の論文として成果発表を行った。また本成果に基づき、合成したCN両末端に配位部位を有するPtペプチドが遷移金属および芳香族アルデヒドの存在下に自己組織化して環状ペプチドを与えること、これらが高濃度下で自己組織化してβシートリッチな与えることを見出した。FT-MSやNMR, SEM観察の結果からメタル化ペプチドナノチューブが生成していると考えている。さらに、申請者らは上記のPdアミノ酸およびペプチドの自己組織化によって触媒金属が稠密かつ規則的に集積された超分子集合体が得られることに着目し、これらの触媒機能について詳しい検討を行った。その結果、これらの超分子集合体が水中で不均一系触媒として作用し、アルキン酸類の環化反応や鈴木-宮浦型の1,4-付加反応などの良好な触媒となることを見いだし、メタル化ペプチド超分子触媒システム構築のための基礎的な知見を得ることに成功した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (33件) (うち招待講演 15件) 図書 (3件) 備考 (1件)
Chem. Lett.
巻: 43 号: 4 ページ: 402-404
10.1246/cl.131025
130004868039
高分子
巻: 63 ページ: 231-232
Chem. Eur. J.
巻: 19 号: 37 ページ: 12356-12375
10.1002/chem.201301513
Synlett
巻: 24 号: 15 ページ: 1910-1914
10.1055/s-0033-1339473
Dalton Trans。
巻: 42 号: 45 ページ: 15953-15966
10.1039/c3dt51696b
Briefs in Molecular Science Series Vol. 26, Metal-Molecular Assembly for Functional Materials,
巻: 26 ページ: 49-60
10.1007/978-4-431-54370-1_6
Proceedinng for 60th Symposium on Organometallic Chemistry, Japan
巻: 60
生命化学研究レター
巻: 42 ページ: 10-18
Chem. Commun.
巻: 48 号: 33 ページ: 3936-3938
10.1039/c2cc17530d
Chem. Lett
巻: 41 号: 5 ページ: 498-500
10.1246/cl.2012.498
10030619479
J. Am. Chem. Soc.
巻: 134 号: 50 ページ: 20262-20265
10.1021/ja309845k
Chemical Physics Letters
巻: 542 ページ: 99-105
10.1016/j.cplett.2012.05.078
http://es.kuicr.kyoto-u.ac.jp/publication.html