研究領域 | 地殻流体: その実態と沈み込み変動への役割 |
研究課題/領域番号 |
24109707
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
市原 寛 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究副主任 (90553074)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2013年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 地殻流体 / 日本海 / 東北日本沈み込み帯 / 脱水 / 背弧 / magnetotelluric / 沈み込み帯 / OBEM / magnetotellurics |
研究概要 |
東北日本背弧部の地殻流体の実態を明らかにするため、平成25年度は海底電位磁力計(以下OBEM)による観測(6観測点)および島上での電磁気観測(3観測点)を日本海東部において実施した。得られたデータより、ほぼ全ての点で旅行なMTインピーダンスを得る事に成功した。また、過去の日本海東部におけるMTデータの再解析(3観測点)も実施した。これらのMTインピーダンスは、地下深部に向かって比抵抗が低くなる事、浅部で大和海盆と陸側(東北日本)のridge部との間に比抵抗コントラストが存在する事を示している。 Tada et al. (2013)による三次元インバージョンコードを用いた初期的な構造解析によると、上記に示した特徴を持つ比抵抗構造が得られた。すなわち、1. 地下100km以下は低比抵抗である、2. 大和海盆では表層に低比抵抗層が分布するのに対し、ridge部では低比抵抗層は薄いか存在しない。更に、3. 1.の低比抵抗層から浅部に向かって突出する凸状の低比抵抗体が存在することも示唆されている。1.および3.は沈み込む太平洋プレートからの脱水およびupwelling flowに関係している可能性があり、沈み込み帯のダイナミクスを理解する上での重要な知見であると期待される。2.は地殻物質の分布を反映していると考えられ、日本海拡大時のテクトニクス等に関する議論の進展に貢献すると期待される。今後は詳細な海底地形も考慮した三次元インバージョン解析を進める事により高精度で信頼姓の高い構造を得る必要がある。また、本研究によって「地殻流体」計画研究による東北日本の陸上MT観測およびH24年度等に実施した太平洋でのOBEM観測結果と合わせ、東北日本弧全域における比抵抗構造の解明が望まれる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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