公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
以前、コンドロイチン硫酸(CS)鎖中のEユニット構造が神経突起の伸長促進活性を有することを見出した。さらに、アルツハイマー病に関わるReceptor for Advanced Glycation End-products (RAGE)がCS-Eの受容体であることを同定した本研究では、Receptor for Advanced Glycation End-products (RAGE)RAGEおよびコンドロイチン硫酸(CS)が関わる神経突起の伸長メカニズムを解明し、アルツハイマー病や神経再生の新しい研究分野の開拓を目指している。昨年度は、神経突起伸長活性を示すCS-Dから新規オリゴ糖を7種類単離し、脳のCSを認識する抗CS抗体と反応することを見出した。さらに、プロテオミクス解析によってCS鎖と結合する脳由来の新規タンパク質を複数同定した。また、非酵素的に酸・アルカリを使用せずにCSをオリゴ糖に低分子化する新技術を開発し、CS鎖中の機能ドメインの単離を加速させた。さらに、CS鎖をガラスの基盤に固相化し、CS鎖を含めたグリコサミノグリカン鎖のマイクロアレイを開発した。今年度は、セマフォリン3AがCS-Eと結合することで、ペリニューロナルネットの構築に寄与していることを見出した。さらに共同研究として、てんかん性の脳症がUDP-糖の輸送体をコードする遺伝子に変異が起きることで発症することを見出した。以上の研究成果を国際誌に原著論文を5報発表した。また、国内学会発表2回、国際学会での発表を5回行った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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