公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
1. 育児放棄における細胞外環境膜の影響受容体のダウンレギュレーションを制御するCIN85を欠損したマウス (CIN85 KO) は育仔放棄をする。この原因は、CIN85 KOの胎児期のプロラクチン(PRL) 曝露の不足であると考え、妊娠中のCIN85 KOにPRL投与を行ったところ、得られた仔達は数ヶ月後、仔育て行動と仔の生育数が顕著に上昇した。現在、CIN85 KO由来の受精卵を野生型マウス (WT、正常なPRL濃度である)へ移植し、逆にWTの受精卵をCIN85 KO(低PRL濃度である)へ移植後、得られた仔達の仔育て行動と仔の生育数を解析する実験を推進している。2. 甲状腺ホルモン機能低下によるドパミン軸索輸送の障害胎児期から新生児期にかけての中枢神経系の発達や機能は甲状腺ホルモンに依存している。先天性甲状腺機能低下症ラット(rdw rat)は、協調運動の低下と低運動性 (hypoactivity)を示した。協調運動の低下は小脳プルキンエ細胞の発達障害によるものであり、hypoactivityは甲状腺ホルモン欠乏がneuronal tubulinの合成低下を招き、黒質-線条体におけるドーパミン分子の軸索輸送を障害していることが原因であることが解った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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