公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
アルツハイマー病などの神経変性疾患に共通する脳内環境変化として異常蛋白の蓄積があり、その形成や伝搬機構の解明が診断治療法の開発にとって重要な鍵となる。アルツハイマー病で最も早期に起こる病理変化はAβ凝集体の出現であり、とくに神経毒性の強い可溶性Aβ凝集体がアルツハイマー病の発症に強く関与すると考えられている。我々は、これまで高磁場MR画像装置を用いてフッ素MR画像法によるアミロイドイメージング試薬の開発を推進してきた。その中でクルクミンを骨格とする化合物が、オリゴマーを含む可溶性Aβ凝集体に強く結合して強い蛍光を発することを発見した。本研究では、この技術を発展させ、フッ素MR画像法と光画像技術を組み合わせて可溶性Aβ凝集体をIn vivoで画像化する試薬と技術を開発することを試みた。まずAβ 凝集体のみならず Aβ オリゴマーにも結合して画像化ができるShiga-Y5とAβ 凝集体のみに強く結合するShiga-X22を開発した。ついでShiga-Y5とShiga-X22の混合液をAPP/PS1マウスに投与した。それぞれの化合物に固有のフッ素ケミカルシフト値を用いることで、2つの化合物それぞれのMR画像を得た。また、両者の画像の差分を算出することにより、Aβ オリゴマーの候補画像を作成することに成功した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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