研究領域 | 脳内環境:恒常性維持機構とその破綻 |
研究課題/領域番号 |
24111532
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
萬代 研二 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 特命准教授 (50322186)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2013年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2012年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 脳内環境 / アファディン / 水頭症 / 分子神経生物学 / 大脳皮質 / 神経発生学 |
研究概要 |
脳内環境の恒常性の維持は、脳が正常に機能するための基盤であり、その破綻は神経機能の不全さらには様々な疾患の原因となる。脳は神経細胞やグリア細胞を含む多彩な細胞から構成され、それらが脳内環境のもとで連関して神経系の中枢としての機能を果している。研究代表者は細胞間の接着装置、ネクチン-アファディン系を見出し、その機能を主に上皮細胞において解析してきた。その結果、細胞接着関連分子アファディンが上皮細胞における細胞間接着と極性の形成に不可欠な機能を果たしていることを明らかにした。本研究では、脳内環境の恒常性の維持におけるアファディンの機能を明らかにするために、大脳皮質の発生過程におけるアファディンの果たす役割に着目した。そのため、アファディンをNestin-Cre依存性に欠損させた条件付き変異マウスを作成した。このマウスは出生直後に水頭症を呈して死亡した。この変異マウスの中脳水道と第3脳室表面の上衣細胞とその前駆細胞であるラディアルグリア細胞のアドへレンスジャンクションは破壊されており、それらの細胞が脳室表面から消失していた。その結果、中脳水道や第3脳室吻側部周辺の神経組織が癒合・閉鎖し、脳髄液還流が障害され、脳圧が亢進して水頭症を発症したと考えられた(Yamamoto et al., 2013)。脳圧は脳の恒常性の維持のために、厳密に制御されており、その亢進は重篤な合併症を引き起こす。以上より、アファディンは脳内環境の恒常性の維持のためにきわめて重要な機能を果たしていると結論された。さらに、本研究を発展させ、水頭症を発症しないと期待される、アファディンをEmx1-Cre依存性に欠損させた条件付き変異マウスを作成して現在解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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