公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究では、光干渉断層画像化法(オプティカル・コヒーレント・トモグラフィ:OCT)技術を応用し、無侵襲的に管腔組織構造と上皮細胞を画像解析できるイメージングシステムの開発を目的とした。平成25年度は、(1)超高速画像処理技術の開発、(2)マウス肺気管培養システムの確立、(3)肺組織イメージング解析を行った。(1)では、前年度までに用いた中心波長λ0=841.1 nmのSLD光源に代えて中心波長λ0=1300 nmのSLD光源を用いた結果、深さ方向14μm、横方向22μmのより高い分解能を得ることができた。さらに、このOCTシステムに高速演算可能なGPU(Graphics Processing Unit)を導入した結果、画像処理速度の著しい向上が可能となった。(2)では、前年度までに作製した専用培養皿とステンレスメッシュ製ウェルを用い、マウス胎仔(胎生11.5日)胚の培養を行った。その結果、従来よりも気管支の細分岐や上皮細胞の分化が正常に起こる3次元培養システムを確立することができた。(3)では、生後7、14、24日のマウスから採取した肺の組織イメージングを行った結果、気管支の分岐と上皮才能の繊毛運動をリアルタイムでイメージングすることができた。また、ブレオマイシン投与によって肺線維症を誘導した組織を観察した結果、病変部位と正常部位を輝度によって識別できる可能性が示された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (66件) (うち招待講演 8件) 図書 (1件) 備考 (4件)
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