研究領域 | 上皮管腔組織の形成・維持と破綻における極性シグナル制御の分子基盤の確立 |
研究課題/領域番号 |
24112507
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 暢 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 講師 (50396917)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2013年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 可視化 / 再生医学 / 上皮管腔組織 / 胆管 / 3次元組織構造 / 組織幹細胞 |
研究概要 |
本研究では、『上皮管腔組織』のモデルとしてマウス肝臓の胆管系に注目する。我々が独自に開発した、胆管の樹状構造を3次元レベルで高精細に観察するための新たな手法を駆使した種々の解析により、以下の2つの課題にアプローチすることを目的としている: (1) 正常時および種々の肝障害・再生過程における胆管系の3次元的な形態・動態を、胆管の持つ「管」(管腔構造)および「組織幹細胞プール」の両側面から解析し、記述する。(2) その背景となる制御メカニズムを、胆管と他の肝臓構成細胞との相互作用の様態と、これを担う細胞間シグナル伝達因子/経路に着目した解析から明らかにする。 これまでの研究から、以下のような成果を得た:(i)肝臓が障害を受けた際には成体肝前駆細胞と呼ばれる特殊な細胞集団が出現して肝再生に寄与すると考えられてきたが、そのような細胞は管腔構造を形成した脈管系として、元々存在する胆管に接続された構造体として増生していること、さらに、増生した胆管系の組織形態は肝障害の部位や病態に応じて大きく異なっていること、(ii)遺伝子改変マウスを用いた遺伝学的細胞系譜解析の結果から、特定の種類の肝障害モデルにおいては、増生した胆管系の細胞(成体肝前駆細胞/胆管上皮細胞)から新たな肝細胞が産生・供給されており、肝実質組織の再生過程に寄与していること、および(iii)肝障害時に胆管系が増生する際、これを構成する細胞(成体肝前駆細胞/胆管上皮細胞)の増殖は一様に起こるわけではなく、その一部に生体内において高い増殖能(クローン増殖性)を示す特殊な前駆細胞集団が存在し、これによる寄与が大きいこと。さらに、(iv)障害肝における胆管系の増生・形態変化の誘導に関わる分子として転写因子を新たに同定し、その機能についての詳細な解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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