配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2013年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2012年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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研究概要 |
本研究は、染色体分配の過程を微小管とセントロメアの位置関係の変化という新たな視点からとらえ、セントロメアによる染色体分配制御機構を再構築することを目的とする。分裂期に染色体が微小管と結合する際には、微小管がセントロメアに対して垂直に位置する場合(垂直結合)と平行に位置する場合(平行結合)がある。そこでこの2種類の結合の使い分けにより、どのように染色体分配が制御されているのかを明らかにする。平成25年度には、平行結合と垂直結合の違いを明らかにし、平行結合に関与する分子を同定した。 1.平行結合と垂直結合でのキネトコア構築の特性の解析:分裂前中期ををいくつかのステップに分け、キネトコア分子の局在やキネトコア間にかかる張力を各ステップ毎に測定した。その結果、垂直結合時と平行結合時のそれぞれのキネトコアの構成分子が明らかになった。 2.平行結合と垂直結合に関与する分子の同定:1.で平行結合時のキネトコアに存在する分子を、垂直結合に重要な役割を果たしているNdc80複合体の構成分子と共にノックダウンすることにより、微小管との結合が完全に失われるかどうかを検討した。その結果Spindly, Zw10, CENP-E, KNL1等の分子が平行結合に関与することが示唆された。 3.超高解像度蛍光顕微鏡や電子顕微鏡での平行結合と垂直結合の可視化:蛍光顕微鏡と電子顕微鏡の画像を対比する観察法であるCLEM(correlative light and electron microscopy)法によって分裂期初期の染色体と微小管の結合を調べたところ、平行結合が観察された。 4.平行結合に関与する分子のネットワークの解明:2.で平行結合に関与することが示唆された分子を様々な組み合わせでノックダウンし、染色体の整列異常の頻度を検討した。これにより各分子間の関係を明らかにした。
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