研究領域 | 少数性生物学―個と多数の狭間が織りなす生命現象の探求― |
研究課題/領域番号 |
24115510
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 敬宏 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 講師 (80423060)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2013年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | 1分子計測 / 3次元追跡 / 細胞膜 / 細胞間接着分子 / 1分子計測 / 3次元追跡 |
研究概要 |
本研究は、(1)サブミリ秒時間分解能で生細胞上の1蛍光分子を追跡できる、高感度-高速カメラ顕微鏡システムをさらに発展させ、多数の蛍光標識分子を同時に、1分子毎に追跡できる、3次元1分子イメジング顕微鏡を開発すること、(2)その顕微鏡を使って、少数分子からなる動的E-カドヘリン複合体がどのように動き、会合/解離し、アクチン線維による制御を受け、細胞間接着構造であるアドヒーレンス・ジャンクション(AJ)の形成と分解をおこなっているか、を解明することを目的としている。 本年度は、以下の研究進捗があった。 1.0.7ミクロンずらした2つの焦点面を、2台の高速カメラで同時観察し、それぞれの焦点面における1分子像の強度分布をもとに、深さ方向1ミクロンの範囲でz座標を決めるプログラムを開発した。さらに、対物レンズをマウントしたピエゾzスキャナを、30 Hzの正弦波駆動で最大10ミクロンにわたって繰り返しスキャンし、1ミクロンおきに高速撮像(5ミクロン範囲の追跡の場合は露光時間最大1ミリ秒、10ミクロン範囲では最大0.4ミリ秒)をおこなった。光学音響素子によってレーザー照射のタイミングをカメラの露光時間に同期させた。 2.開発した顕微鏡システムにより、細胞膜上の受容体(鉄イオン輸送分子トランスフェリン受容体、細胞間接着分子E-カドヘリン)の3次元1分子運動追跡を試みた。x, y方向に30ミクロン、z方向に5ミクロン(1ミクロンおきに1ミリ秒露光)にわたる、受容体1分子像の30 Hz(ビデオ速度)での繰り返し撮影に成功した。ただし、z座標の高精度の位置決めと、数秒以上の3次元1分子運動追跡のためには、1分子蛍光像のシグナル/ノイズ比、および、観察可能時間(褪色までの時間)が不十分であり、使用する蛍光プローブとターゲット分子の標識法、観察条件のさらなる改善を要することが明らかとなった。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|